
来月のdepartment retreat でポスター発表をすることになっていたのだが、タイトルを送っておいてすっかり予稿を書くのを忘れていた。締め切りは今日。。あっちゃ、気がついたのは午後6時半。まだ他の仕事も残っているというのに。。書き物は書き物だけに集中しないとできないたちなのだけど、仕方がないので、あれこれ平行してする。9時になってすべて終わって、共同発表者にメイルで送りつけて、友達と飲みに出かける。そう、今日はボジョレーヌーボーの解禁日。
テイスティング(Dégustation)をやっているワインショップに行くが、すでに終わっていて、オーナーの招待した知人友人達だけが店内でのんでいた。入りたそうにしてみたが、申し訳ないけど。。と断られ、その店を出る。それなら適当にワインバーへ。。と近所をふらついていたら、なにやら賑やかな界隈が。バーの前で雨の中バンドが生演奏をしている。そのせいもあってものすごい人。それにしても、ものすごいローカルなこのお店。友人がいなかったら私のフランス語じゃにっちもさっちもだったわ。運良く二人用のテーブルが空いており、座ってボジョレーヌーボーのボトルと、おつまみの盛り合わせを頼む。パテとかサラミとか肉系ばかりだったので、友達が気を使ってチーズのプレートも頼んでくれる。食べないで飲むとダメージが大きいので、喜んでまず食べる。それにしても、このワイン、何?? 飲みやす〜。このバーが生産者から樽で買ったワインなんだろう。瓶詰めされていない。なのでピッチャーに入って出て来る。何処の誰がつくったワインかはわからない(何処のかはわかるか。。ボジョレーだ・笑)。作り手のせいなのか、保存料の全く入っていない樽出しのせいなのか。。頭が痛くなる気が全くしない。しかも途中で、共同発表者から予稿良く書けてたよ!とメッセージをもらったもんだから、ますますいい気になって飲み続ける。さっさとピッチャーを空にする。とうとう、見かねた隣のテーブルのフランス人二人が彼らのボトルから少しおごってくれた(一緒だった友達の魅力のおかげ。持つべきは良い友達。むふ)。ボジョレーはボジョレーだけど、ヌーボーじゃないよと言っていた。やっぱりこんな若いワイン、フランス人は飲まないんだな。メッセージをくれた共同発表者もbe careful with beaujolais magic!!と言っていた。ま、お祭り(Fête)だから良いでないの。バンドが演奏する音楽はなんとも庶民的な音楽で、でもなんと表現して良いのやら。シャンソンのようにムードのある音楽じゃなくて、もっと民謡のような微妙な感じ。でも、酔っぱらってる店の客はみんな知り合いでもないのに肩くんで一緒に歌う歌う。歌詞の内容は残念ながらわからないけど、みんな楽しそう。
さて、おなかもいっぱい、隣のテーブルのワインまで空にして、そろそろ帰ろうかということに。駅まで戻って、私と彼女は逆向きの電車にのる。降りる駅まで経った三つ。が、気分が良い私は二つ目で下車! 何を血迷ったか、前にニューヨーク時代に一緒だった友達に連れて行ってもらった、彼女のお友達が働いているワインバーによってもう一杯飲むことにする。たらら〜ん、と良い気分でお店に近づくと、ここも生演奏。こっちはジャズだ! みんなじっとしていられなくて立ち飲みのスペースで踊っている。ここでもボジョレーヌーボーを一杯頼んで、踊っている人やバンドを見ながら立ち飲み。一口飲んで、うっっっとくる。ダメだ、これは典型的な頭痛になるワイン。そもそもさっきの店のワインが不思議だったのだ。ボジョレーヌーボーの想像していた味はまさにこんな感じ。若くて、片頭痛まっしぐらな味。でもなぁ、一杯くらい大丈夫でしょーと強気でごくごく飲んでサクッと帰ることにする。近道を発見して以来、歩いて帰っても大したことない距離。酔っぱらいにはちょっと肌寒くなった夜遅く、お店をでて大通りに出たら、なんと目の前にエッフェル塔。しかも、ちょうど12時らしく、五分間のキラキラ中。ハッとする。きれいだ。そしてパリにいるんだと実感する。そして魔法にかかる。胸のつっかえがすうっと消えて、エネルギーが充電される。頑張ろう頑張ろう。今の苦しみ、困難を乗り越えられたら、ニューヨークもそうだったように、この街が絶対大好きになる。。素質は十分にあるんだから。だってこんなに美しい。
こんなところからエッフェル塔見えたっけ。この道は何度も走ったことがあるけども、いつも背にしていて気がつかなかった。写真は違う日に違うところでとったキラキラ中のエッフェル塔。
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